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いすゞ、大型トラック「ギガ」GVW25トン低床3軸車を新規設定

2023年9月14日(木)


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 いすゞ自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長COO:南真介)は、大型トラック「ギガ」を改良し、9月4日より全国一斉に販売を開始した。

 輸送企業を取り巻く環境は、慢性的なドライバー不足の状況に、働き方改革関連法の施行に伴う「2024年問題」が加わり、深刻さが増している。また、ドライバーの高齢化も進み、トラックに対してこれまで以上に、「輸送の効率化」や「安全への対応」といったニーズが増している。
 同社は「運ぶ」の課題を解決するイノベーションリーダーとなるべく、2015年の発売以降改良を重ねてきた現行型ギガに、国内大型トラック初となる車両総重量(GVW)25トン低床3軸車を新たに設定した。また、安全装置の性能を向上させ、輸送企業の重点課題に対応した。


主な改良点*1は以下のとおり。
*1:GH11/GH13系エンジン搭載の車両については、対象外となる。

1.輸送の効率化
1)国内初GVW25トン低床3軸車の新規設定
低床4軸車を上回る積載量と十分な荷室容積を実現し、高効率輸送に貢献するGVW25トン低床3軸車を追加し、車型ラインアップを拡充。いすゞ完成車シリーズの「Gカーゴ」にも設定した。

2)フルトラクタの展開拡大
ダブル連結トラックをはじめとしたフルトラクタやフルトレーラの導入は、1度の輸送で大量の荷物が運べるため、ドライバー不足の問題解消に貢献する。今回の改良では、フルトラクタの普及に向けて展開を拡大した。

〈主な追加仕様/追加車型〉

・ダブル連結トラックにも採用可能な、高品質輸送に貢献するフルエアサスペンション仕様のフルトラクタを新規設定
・JR貨物新規格コンテナ輸送に対応したフルトラクタを新規設定

2.安全への対応
1)ブラインドスポットモニター(BSM)の性能向上
車両の前方および左右に近距離レーダーを追加し、2020年モデルから採用しているBSMの検知範囲を拡大した。歩行者や自転車などと衝突するおそれがある場合、左右ピラー部の警告灯、メーターディスプレイ、警報音で注意喚起を行う。

2)レーンキープアシスト(LKA)のオプション展開拡大
走行時に車線をカメラで検知し、車両が車線の内側を維持するようにハンドル操作をアシストするLKAを全車にオプション設定した。高速走行時におけるドライバーの運転疲労軽減、車線逸脱事故の防止に貢献する。

3.その他の変更点
1)いすゞ完成車「Gカーゴ」の荷室床材に竹材を採用
荷室の床材をアカシア集成材から竹集成材に変更。床面の強度を高め、更なる品質向上を図った。脱木材による森林資源の保護に加え、竹は生育が早いことから環境への負荷が少なく、サステナブルな社会の実現に寄与する。

※「ブラインドスポットモニター(BSM)」「レーンキープアシスト(LKA)」はドライバーの安全運転を支援するシステムであり、車両の限界を超えた走行を可能にするものではない。