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三菱ふそう、次世代の大型トラックのデザインを発表

2012年4月12日(木)

〜20年後の商用車市場を視野に「FUSO-ConceptII」を提案〜

三菱ふそうトラック・バス株式会社(代表取締役社長 アルバート・キルヒマン、本社:神奈川県川崎市 以下:MFTBC)は、この度20年後の商用車市場を視野に入れた、コンセプトモデルである「FUSO-ConceptII」を発表した。

「FUSO-ConceptII」は、FUSOブランド発足100周年である、20年後の2032年の商用車市場を想定した大型トラックのコンセプトモデル。

20年後の商用車市場では、アジアの交通網が整備されヨーロッパと直結。そして、隊列走行技術が実用化されるとともに、バッテリー・燃料電池技術が飛躍的に発展していると同社では考え、2032年に東京とイスタンブールを結ぶアジアンハイウェイ:AH1を走るトラックを想定してデザインスタディしたもの。

「FUSO-ConceptII」の特長
● 空力と積載効率に配慮したデザインを採用
● ソーラー発電での電動ハイブリッド技術を採用
● 隊列走行による効率的な走行を視野


1. エクステリアデザイン
外観は、前面からのラウンド形状を採用するとともに、グリルシャッターやアクティブリアフラップ、アンダースポイラーなどを採用し、空気抵抗を極限まで減らしたデザインを採用。
キャビンは居住性を高め、室内高を確保するとともに、荷台部分との一体形状とした。
また、FUSOのデザインコンセプトであるVラインを引き続き採用。風の流れを表現しながらも力強さと精悍さをアピール。また計10箇所のカメラによる360度の視野を実現し、安全面を確保した。

2. インテリアデザイン
インテリアは、運行に関する事柄を車両が統合的に判断する統合運行管理システムと、ピラーを含む運転席周りはグラスコックピット化。
ドライバーは、より多くの情報をより少ない動作で欲しい情報のみを得る事が可能となり、労力の低下と運転への集中が可能。
運転環境の変化に加え、「仕舞う」「たたむ」といった日本人の知恵を活かす事で、従来の室内長を変えずに広く快適な高効率空間を提供。

3. 想定スペック

車体形状:カーゴ仕様
キャブ:ハイルーフ
駆動方式:ディーゼルおよびソーラー発電によるハイブリッド
トランスミッション:DUONIC
全高:3800mm
全幅:2500mm
全長:12000mm + 600mm(アクティブリアフラップ)

MFTBCでは、2004年に大型トラクターのコンセプトモデルである「FUSO CONCEPT」を発表。2007年には、都市型ダンプの進化形であるハイブリッド小型トラック「CANTER ECO-D」を発表した。