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三菱ふそう、大型トラック用低燃費技術を開発

2012年4月12日(木)

〜「FUEL EFFICIENT TRUCK」で10%以上の燃費改善効果を確認〜

三菱ふそうトラック・バス株式会社(代表取締役社長 アルバート・キルヒマン、本社:神奈川県川崎市 以下:MFTBC)は、この度大型トラック向けの低燃費技術を盛り込んだ「FUEL EFFICIENT TRUCK」を開発した。

新開発の「FUEL EFFICIENT TRUCK」は、新型ドラッグフォイラーなどの空力の最適化、軽量ボデーの採用、太陽電池を初めとする電力の管理、低転がり抵抗タイヤの採用などの技術を総合し、従来型ディーゼルトラックと比較し、約10%以上の燃費改善効果を得ることが出来た(社内実験値)。
採用技術については、「スーパーグレート」の量産車に一部採用する予定。MFTBCは、昨年発表した大型ハイブリッドトラック「スーパーグレートエコハイブリッド」をはじめとする各種低燃費技術を引き続き開発していく。

「FUEL EFFICIENT TRUCK」の特長
● 空気抵抗を低減した新開発ドラッグフォイラー、サイドスカートなどを採用
● オルタネーター発電制御技術の採用
● 太陽電池発電、駐車時アイドリングストップ冷暖房等の採用


1. 採用技術(同社発表による)
(1) 新開発ドラッグフォイラー(商品化予定)
空気抵抗を従来型より改善したドラッグフォイラーを、新たに開発した。これにより、サイドデフレクターの装着なしで、空気抵抗を減少させるとともに、燃費を向上させる。 MFTBC子会社の株式会社パブコより、用品として商品化する予定。

(2) 新開発サイドスカート(商品化検討中)
ホイールベース間に装着するサイドスカートの形状を見直し、サイドスカートなしの車両に比べて、空気抵抗を低減するとともに、燃費を向上させる。また、サイドガードと一体成型する事で、重量も大幅に軽減した。

(3) リヤスポイラー(商品化予定)
リヤボディ後面に、スポイラーを装着することにより、リヤボディの負圧を低減し、空気抵抗を低減するともに、燃費を向上。新型リヤスポイラーも商品化する。

(4) PWM制御オルタネーター(商品化検討中)
通常のオルタネーター(発電機)は、常に一定の割合で発電を行うが、新開発のPWM(パルス ワイド モデュレーション)制御オルタネーターでは、エンジン負荷とバッテリー充電状態に応じて発電を制御する。降坂時等のエンジンブレーキ時や減速時に最大発電し、通常走行時の発電負荷を減らす。

(5) 駐車時冷暖房
運転手の仮眠時において、アイドリングストップを行うパーキングクーラ/燃焼式ヒータを採用することで、冷暖房での燃料消費を低減する。

(6) 太陽光パネルの採用
リヤボディ上部に太陽光パネル30枚を設置。オルタネーターによる発電量を低減し、燃料低減に貢献する。