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極東開発工業、BEVシャシ向け電動式ごみ収集車開発

2023年12月11日(月)

 極東開発工業株式会社(本社:大阪市中央区 代表取締役社長:布原 達也)はこのたび、BEV(※1)シャシ向けの電動式ごみ収集車 新「eパッカー」を開発し、三菱ふそうトラック・バス株式会社の電気小型トラック「eCanter」の新型モデルに架装した市販車国内第1号車(※2)を株式会社ティエラル(本社:香川県高松市 代表取締役社長:杉田 直人)に納車した。
(※1)BEV:Battery Electric Vehicle(バッテリー式電動自動車)
(※2)2023年3月発売の新型「eCanter」に架装したごみ収集車かつ同社の新「eパッカー」のユーザ向け市販車として国内1号車。

 同社は、2010年にリチウムイオンバッテリーで圧縮装置を駆動させる日本初(※3)の電動式ごみ収集車「eパッカー®」(初代)、2011年に PTO(パワーテイクオフ=動力取出装置)に加え3相200Vコンセントからの電気でも圧縮装置を駆動させる「ツインドライブ・eパッカー」、2014年に世界初(※3)のハイブリッドシャシの走行用モータで圧縮装置を駆動させる「eパッカー ハイブリッド」をそれぞれ開発・発売し、電動式ごみ収集車のパイオニアとして市場を開拓してきた。(※3)同社調べ。

 今回開発した新型車は、同社が今まで培ってきた電動技術とノウハウを生かし、BEVシャシの駆動用バッテリーからモータ式の ePTO(新型「eCanter」にオプション設定)を介して動力を伝達することにより圧縮装置を駆動させる、走行も作業もフル電動のごみ収集車で、電動式ごみ収集車の代名詞として親しまれた「eパッカー」の名称を復活させた。

ティエラルに納車した新「eパッカー」1号車は、駆動用バッテリー2個搭載(Mサイズ、一充電走行距離(国土交通省審査値):213km)仕様の新型「eCanter」に架装したボデー容積 7.1 ㎥の排出板押出式プレス式ごみ収集車(プレスパック®)。
 本車は、四国最大級の都市である高松市の商店街において事業用ごみの回収に活躍する予定で、排気ガスゼロ(CO2排出ゼロ)かつ音も静かという BEVごみ収集車のメリットを最大限に生かしたクリーンな作業を実現する。