トラック情報サイト「トラックNEXT」

トラックNEXTは、トラックユーザーとトラック関連メーカーをつなぐトラック情報サイトです

ニュース詳細

NS物流研究会『第7回学生による研究発表会』を開催

2015年11月26日(木)

NS物流研究会(会長:樋口恵一氏、川崎陸送株式会社代表取締役社長)主催の『第7回物流関連ゼミによる研究発表会』が、2015年11月21日(土)に東京海洋大学越中島キャンパスにおいて開催された。

NS物流研究会は平成17年度と18年度に国土交通省自動車交通局貨物課が主催した「若手トラック経営者等によるトラック事業の明るい未来を切り開く方策等を検討する研究会」に参画したメンバーが、その後、自主的な研究会として設立した組織であり、物流を研究するゼミの学生による発表の場を提供したものが、「物流関連ゼミ学生による研究発表会」である。

7回目となる今回は、全5校によるそれぞれの学生が、現在の物流業界の問題点をテーマに挙げ、問題となる原因から改善策に至るまでをプレゼン方式で発表した。参加校及びテーマは、以下の通り。

1. 東京海洋大学 黒川ゼミ
【テーマ】目指せ!地域社会に必要とされる物流事業者
  〜移動販売で買い物弱者を救え〜
2. 同志社大学 石田ゼミ
【テーマ】 買い物の楽しさを再び ―移動スーパーから広がる可能性―
3. 大阪産業大学 浜崎ゼミ
【テーマ】物流会社に就職した若手社員への就活アンケート分析による物流会社の採用に関する一考察
4. 亜細亜大学 白ゼミ
【テーマ】物流新時代:AD(Auto Drive)革命と物流産業のイノベーション
5. 神奈川大学 齊藤ゼミ
【テーマ】ラストワンマイルを解決せよ‐地域に求められる宅配ビジネスへ‐ 


また各校の持ち時間は20分。パワーポイントの枚数は30枚まで、定量的な分析を入れることなど厳しい制限があるため、如何に研究内容をコンパクトに伝えられるか各校とも工夫しながらの発表会となった。

表彰は、以下の通り。

優勝 全日本トラック協会賞
同志社大学 石田ゼミ

準優勝
大阪産業大学 浜崎ゼミ

敢闘賞
亜細亜大学 白ゼミ

努力賞
神奈川大学 齊藤ゼミ
東京海洋大学 黒川ゼミ

優勝した同支社大学は買い物難民問題に焦点をあて、移動販売によって高齢者たちの生活インフラを支えている流通業者に注目。その事業者に対するインタビューや利用者アンケートを実施。そこで得られた定量的な分析を交えた客観的なデータを元に問題点を提示し、今後の対策を提案した。

結果発表を終え、「数か月に渡り研究し、自信満々であったが良い評価を得られなかった。」「他校を発表を聞き、自信を喪失するも思いもよらぬ評価が得られた」など、各校感想は悲喜こもごも。
同会副会長を務める(株)中田商事の中田社長は、「絶対大丈夫と思っていた企画書を見もせずに破棄された。自慢の企画を大手にとられたなど、社会に出ればよく聞く話。皆さんがこの研究発表会で得た経験は、社会に出たときにきっと役に立つ。」と閉会の挨拶を締めくくった。