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UDトラックス、H21排出ガス規制適合ボルボFHトラクターを発売

2010年10月12日(火)

 UDトラックス株式会社(旧社名 日産ディーゼル工業株式会社 社長:竹内 覚)は、平成21年排出ガス規制に適合したボルボFHトラクター(後輪2軸駆動の6×4トラクター、後輪1軸駆動の4×2トラクター)を、UDトラックス系販売会社とボルボ・トラック正規ディーラーにて10月8日(金)より全国一斉に発売した。

 今回発売したボルボFHトラクターは、新開発エンジン(D13)を搭載し、クラッチペダル操作を不要とした2ペダル式電子制御自動トランスミッションや複数のシステムを組み合わせたブレーキの採用などにより、環境性能と運動性能を両立しているという。また、世界で最も厳しいスウェーデンのキャブ強度安全基準をクリアしている。なお、今回輸入して販売するボルボFHトラクターは、スウェーデンのチューベ工場で生産している。

特長は以下のとおり(同社発表による)

1. 主な特長
(1)クリーンで力強い新開発エンジン(D13)
 ◆軽量で高性能なVGT(バリアブル ジオメトリー ターボチャージャー)の採用などにより、広い回転域で高トルクを発揮する排気量12.8リットルのエンジン。

 ◆超高圧の燃料噴射を可能とする電子制御ユニットインジェクターやクールドEGRと、排出ガスの後処理技術である尿素SCR触媒、VPF(ボルボ・ディーゼル・パティキュレート・フィルター)の組み合わせにより、低燃費とNOxとPMの低減を両立させ、平成21年排出ガス規制に適合した。

(2)優れた運動性能
 ◆効率的な運転操作をサポートするトランスミッション
・前進後退に限らず、発進から停止までのクラッチペダル操作を一切不要とした2ペダル式の12速電子制御自動トランスミッション「I−シフト」を標準装備しており、積載量・道路状況など、さまざまな条件に応じ最適なギアを自動的に選択、必要なトルクを引き出しながらスムーズな発進・加速を実現。

 ・坂道の勾配を検知し、車両の重量を推定して発進段を自動選択する「A(自動変速)ポジション」、経済性を重視しエンジン始動時は通常より早めのタイミングでシフトアップする「Eモード」を自動選択、アクセルを閉じた惰性走行時に、エンジンブレーキを遮断して惰性走行時の速度低下を抑制し再加速時の燃料消費を抑える「I−ロール」機能などを装備し、省燃費運転をサポート。

 ◆最適な制動力を発揮するブレーキ
 ・ディスクブレーキ、電子制御ブレーキ(EBS)、ボルボ・エンジンブレーキ・プラス(VEB+)などのシステムを組み合わせ、最適な制動力を発揮(エアサス車に標準装備)。VEB+はモードの切り替えで「I−シフト」と連動し、エンジンブレーキの効きが最大になるギアを自動的に選択し減速する(エアサス車のみ)。

  ・ホイールブレーキと補助ブレーキの分担比率が最適な組み合わせになるようにコントロールするブレーキブレンディングシステムを採用した(ディスクブレーキ搭載車のみ)。制動効率に優れるだけでなく、ブレーキパッドの磨耗も低減し経済的な運行にも貢献。

(3)世界最高水準の安全・運転環境
  ◆床面の凹凸がなく、キャブ内の移動が容易であることに加え、遮音性にも優れ、豊富な収納スペースと室内スペースを確保するなど、長時間、長距離運行に適した運転環境を実現。

◆車両振動を吸収するエアサスペンションを採用したドライバーシートは、ドライバーの膝や腰への負担を軽減。また、シート一体型のシートベルトとアームレストにより、安定した姿勢で運転に集中することができ、快適な乗り心地を実現。

 ◆世界で最も厳しいスウェーデンのキャブ強度安全基準をクリアしたほか、トラックの荷台後部に似せたバリアにトラックを衝突させるボルボ独自のバリアテストをクリアする信頼性の高いキャブで、万一の事故にもドライバーを守る。

注) 既存のボルボ・トラック正規ディーラーでは、平成21年排出ガス規制適合のFH6×4とFH4×2のトラクターに加えて、FH6×2のカーゴを、現行のボルボFHラインアップと同様に販売する。