トラック情報サイト「トラックNEXT」

トラックNEXTは、トラックユーザーとトラック関連メーカーをつなぐトラック情報サイトです

ニュース詳細

いすゞ、新型「フォワード」にGVW15トン以上モデル追加

2024年7月29日(月)


新型「フォワード」平ボディGVW20トン車
 いすゞ自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長COO:南真介、以下「いすゞ」)は、中型トラック「フォワード」にカミンズ・インク(本社:米国インディアナ州、会長兼CEO: Jennifer Rumsey (ジェニファー・ラムジー)、以下「カミンズ」)と共同開発した新型直列6気筒ディーゼルエンジン(以下、「DB6A」(排気量6.7L))を搭載した車両総重量(GVW)15トン以上モデル(16トン、20トン、22トン仕様)を追加し、7月23日より販売を開始した。

 いすゞとカミンズは、次世代パワートレインの効率的な開発を目的に、2019年5月にIsuzu Cummins Powertrain Partnership(いすゞ カミンズ パワートレイン パートナーシップ)を締結。中型ディーゼル・パワートレイン事業におけるグローバル規模での協業に合意し、今回はその成果の第一弾として、新たに共同開発した「DB6A」を中型トラック「フォワード」に搭載した。

1.主な改良点
・「DB6A」は、最高出力220kW(300PS)/最大トルク1081N・m(110kgf・m)*1の十分なパワーを発生するとともに、従来の6気筒エンジンと比べ大幅に軽量化した。
・プラットフォームの基本構造を、海外向けモデルと統一しシャシフレームを一新。さらに、ホイールベースの変更により、前後軸重の重量バランスが最適化され、高積載を実現した。
・専用のバンパーヘッドランプを採用。中型車の車格感をダイナミックなキャブデザインで演出した。
・商用車の稼働を支えるいすゞ独自のコネクテッドソリューションサービス「PREISM」を、「DB6A」エンジンを搭載した当モデルにも提供。

*1 6x4モデルのみ。4x2モデルは最高出力191kW(260PS)/最大トルク883N・m(90kgf・m)

2.カミンズとの「DB6A」ラインオフセレモニー
 先般いすゞの栃木工場で、いすゞとカミンズによる「DB6A」エンジンのラインオフセレモニーが実施された。
カミンズのJennifer Rumsey 会長兼CEOは、次のように述べている。
「私たちの強力なパートナーシップは、両社の強みとスケールを活かして共に成長し、お客様のニーズに応えるために非常に重要です。カミンズ105年の歴史の中で初めて日本のオン・ハイウェイ市場(商用車向けエンジン市場)に参入することは、カミンズ、いすゞ、両社にとって重要なマイルストーンです。」

いすゞ自動車社長の南真介は、次のように述べた。
「カーボンニュートラル社会の実現に向けては、世界中でさまざまな事情がある中で、多くのパワートレインの選択肢が必要だと思います。ディーゼルエンジンにおいても、高次排出ガス規制に対応した新しい低CO2の製品を常に世の中に出し続けていく必要があり、DB6A はまさに最先端の排出ガス規制技術を持つエンジンとして市場における優位性を確保していくものと考えております」