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いすゞ、大型トラック「ギガ」を改良して発売

2019年12月26日(木)

いすゞ自動車株式会社(本社:東京都品川区、社長:片山正則)は、大型トラック「ギガ」を改良し、本日より全国一斉に発売した。

 今回の改良では、「ぶつからない」を目指して、歩行者検知機能付プリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減/衝突回避支援)をはじめとした各種先進安全装備を拡充した(一部車型を除く)。また、「つかれない」を目指して、快適性・居住性向上のアイテムを追加。さらに、「こわれない」を目指して、コネクテッド機能を進化させ、遠隔地でも確認可能な車両モニタリング項目を拡充した。
 同社は今回の「ギガ」改良で、「もっと走れる明日のために。」をコンセプトに掲げている。

 主な特長は以下の通り。

【先進安全装備の充実】
 今回、横断歩行者まで検知範囲を拡大したプリクラッシュブレーキをはじめ、全車速域に対応したミリ波車間クルーズ、可変配光型LEDヘッドランプやブラインドスポットモニター、ドライバーステータスモニター等を搭載し、安全性能を向上した。

・歩行者検知機能付プリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減/衝突回避支援)
 従来の標準カメラとミリ波レーダーによる二重検知に加え、新たに広角の単眼カメラを追加した。あわせて、レーダーの検知角度を広角化することにより、横断中の歩行者や自転車まで検知範囲を拡大した。これらの性能向上により、低速で走行する先行車や歩行者に対し、衝突のおそれが高まると、車間距離警報を作動させ、まずはドライバー自身によるフットブレーキ操作を促す。その後、場面がさらに危険な状況に進行した場合には警報に加えてブレーキがフル制動し、衝突回避をサポート。追突が避けられない場合は、ブレーキを作動させ衝突速度を低減し、被害の軽減を行う。

・全車速ミリ波車間クルーズ(スムーサーGx車のみ)
 設定した車間距離を維持するように自動的に加速・減速を行う従来のミリ波車間クルーズ?の機能を拡張し、停止・発進まで含めた全車速域(0km/h〜90km/h)での制御が可能になった。これにより、高速道路の渋滞時のアクセル操作が従来比で大幅に低減し、疲労軽減に寄与する。(停止後3秒以上経過した場合はドライバーの発進操作が必要)
 また、広角の単眼カメラと前方ミリ波レーダーの検知角度を広角化することにより、割り込み車をいち早く検知。より適切な車速制御が可能となった。これによりドライバーの疲労軽減、安全運行に貢献する。

・可変配光型LEDヘッドランプ
 ハイビーム走行時、先行車や対向車の光をカメラで検知し、光が当たる箇所を自動的に遮光する。自車速に応じた集光(高速)・拡散(低速)制御や、国内トラックでは初めてコーナー方向に集光する電子スイブル制御を搭載した。これにより夜間の視認性を向上し、安全運行に貢献する。

・ドライバーステータスモニター(DSM)
 ドライバーの脇見、開眼、運転姿勢の状態をピラーに搭載されたカメラでモニターし、前方への注意不足を検知すると警告を発し、注意喚起する。居眠り運転等の事故抑制に寄与する。

・ブラインドスポットモニター(BSM)
 新たにキャブの四方に近距離ミリ波レーダーを配置し、死角エリアの自転車や歩行者、自動車、バイクを検知してアラームとピラー部の警告灯でドライバーに警告。右左折時の自転車や歩行者の巻込みや交差点での出会い頭、車線変更時などの事故抑制に効果を発揮する。


【快適性・居住性の更なる向上】
・新ハイルーフ&専用大型ヘッダーコンソール(一部車型で標準)
 居住性の向上、空力と空間を両立させた、全高3.8m級の新ハイルーフを新たに開発。ハイルーフ内の前面には専用の大容量大型ヘッダーコンソールを配備し、クラストップの室内高と収納容量を実現した(両総重量16トン超〜25トンクラス。2019年12月現在、同社調べ)。

・高機能シート(運転席)(一部車型で標準)
 欧州で高い実績を誇るイスリングハウゼン社の高機能シートを採用。シートバック中折れ機能(ショルダー調整)やサイドサポート機能等、ドライバー個々の体形に合わせた細かい調整が可能となり、安定した着座姿勢を提供。また、シートヒーターやシートベンチレーション機能により、長距離・長時間運行での快適な乗り心地を実現した。

【自己診断機能およびセーフティドライブ報告機能を拡充】
・自己診断機能
 従来から診断可能であったエンジン、DPD、スムーサーGxなどの車両心臓部のモニタリングに加え、尿素水残量やエンジンオイル交換までの残走行距離、バッテリー電圧やタイヤ空気圧※7の状況を車両自身が診断。遠隔地の運行管理者にパソコン画面を通じて知らせることで、より確実な運行の実現に貢献。

・セーフティドライブ報告機能
 安全装置の作動状況や使用状況を、遠隔地の運行管理者にパソコン画面を通じて車両が知らせる。運転に潜むリスクを見える化することで、さらなる安全運行に向けた運転指導が可能となる。また、プリクラッシュブレーキ作動等の緊急度の高い状況が発生した場合には、パソコン画面への即時お知らせも行い、迅速な状況把握を可能とした。