2019年8月9日(金)
全日本トラック協会食料品部会は7月29日、「ホワイト物流」推進運動における生産性の向上や物流の効率化を図るため、推奨項目のひとつである「リードタイムの延長」について、加工食品に関わる企業に「自主行動宣言」の検討いただくよう、意見書を策定した。
<加工食品物流におけるリードタイムの延長に関する意見書>
1. 意見
多くの加工食品物流は、物流事業者が午後に出荷指図を受けて、翌日午前中に納品する運用となっており、ドライバー不足が深刻化するなか、夜間運転や、夜間の仕分け作業を前提とした運用がドライバーとなることを敬遠させ、ドライバー不足に拍車を掛けている。
加工食品に関わる各企業におかれては、ドライバーや仕分け作業員の労働環境の改善を図るための取組の一つとして、「ホワイト物流」推進運動の推奨項目リスト「A-?リードタイムの延長」を自主行動宣言としてご検討頂きたい。
2. リードタイム延長(案)
現行 : 受注日の翌日納品
変更 : 受注日の翌々日納品
3. 理由
1) 働き方改革関連法案の施行を受けて、長時間労働や夜間作業を前提してきた物流事業者の労働環境の改善が喫緊の課題となっているが、現状の受注日の翌日納品を前提とした加工食品物流のリードタイムが要因の一つとして改善が進まない状況となっている。
2) また、加工食品物流の夜間の運転や仕分け作業は、ドライバーとなることを敬遠する理由の一つとなっていて、ドライバー不足が深刻化している。
3) リードタイムの延長は、納品先を確定して集車、配車調整することが可能となり、効率的な配車や運行計画を立てることで車両の削減につながる。 4) 事前に出荷作業要員の手配を組むことができ、適正な要員の確保、他センターからの応援が可能となることで、出発時間の遅れを回避し、倉庫員の作業時間の短縮が可能となる。

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