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クラリオン新商品プレス発表会を開催

2014年6月25日(水)

クラリオン株式会社(取締役社長兼COO:川本 英利 / 以下、クラリオン)は2014年6月25日、都内で2014年新商品プレス発表会を開催し、安心・安全・快適・感動の提供を目的とした自然対話型音声認識「Intelligent VOICE」を搭載するカーナビゲーションをはじめ、安全運転支援商品として路線バス、トラック向けのカメラシステムなどを6月から順次発売すると発表した。


なお、トラック向けにすでに発売している商品または近日発売が予定されている商品としては、業務車両向けにAndroid. OSを使った新情報端末や安全走行支援システム「SurroundEye(サラウンドアイ)」、「デジタルワイヤレスカメラシステム(コードレスのバックカメラ)」などである。
概要は以下の通り。

■トラック用バックカメラをフルモデルチェンジ
トラック、バスなどの業務用車両向けのCVバックカメラ「CC-6500A」「CC-6600A」、7型ワイドLCD画面モニター「CJ-7600A」をフルモデルチェンジし発売した。
CVバックカメラ「CC-6500A」「CC-6600A」は、ボディには従来同様過酷な環境に耐えうる高品質アルミダイキャスト素材を使用、中継ケーブルコネクタも小型化し、性能向上しながらも従来機種に比べ40%以上の軽量化を達成。また低歪、低ゴーストの最新設計レンズの採用でメリハリのあるリアルな画像を実現する。本体を円柱形状にすることで角度を変えた際の取り付けスペースを縮小化。またシャッター付きモデル「CC-6500A」はシャッターの形状を本体の曲面に合わせることでスペースも縮小化を図るとともに、開閉トルクについても当社従来規定以上の連続耐久試験をクリアするなど耐久性を向上した。「CJ-7600A」は、前面にボタンを配置することで、ハイマウント取り付け、ダッシュボード取り付けの両方が可能ながら、外形寸法を極力押さえ運転視界を妨げないモニターだ。


■SurroundEye(サラウンドアイ)
今回新発売する「SurroundEye」は、車体に取り付ける複数のカメラ映像をクラリオン独自の画像処理技術によるキャリブレーションで高精度な合成画像として表示することで、安全走行の支援を行うカメラシステム。全長10メートル、全幅2.4メートル以下の中型サイズまでのトラック用として2カメラで主に運転席から死角となる左後方の安全確認を補完する2カメラシステム、さらに2個の狭角カメラを追加することで車両後方をより的確に把握できる 2+2カメラシステム、路線バス用として4カメラにより車両回り360°を俯瞰できるシステムをラインアップした。なお、システム取り付け後車両1台ごとにキャリブレーションが必要で、別売のPCアプリソフトを含むセットアップツールキットで容易に行うことができる。基本システムは、左サイド・リヤに取り付ける2個の超広角(160°)小型カメラ「CC-1602A」とそれらの映像を合成するECU「EG-2300A」、7型モニター「CJ7600A」で構成する2カメラシステム。通常、トラックの運転席から死角となる左後方を情報補完することで、内輪差による巻き込み事故や左後方車両との接触事故等の防止を補助する。更に、車両後方に2個の90°カメラ「CC-1060A」を追加した2+2カメラシステムでは、後退時の後方コーナーの安全確認や距離感把握が可能で、より正確な駐車支援を実現する。また、切替スイッチ「RCB-210」(別販)を追加することで、走行時/後退時の各種画面を選択することができる。

■デジタルワイヤレスカメラシステム(コードレスのバックカメラ)
WLANタイプ、FHタイプの2モデルをラインアップするデジタルワイヤレスカメラシステムは、映像ケーブルを使用しないことで、商用車市場で求められる配線処理の簡素化、取り付け工賃の低減化ニーズに対応した。また、防水対応IP67(IEC規格)採用による1メートル程度の浸水への対応などにより、幅広い商用車車種への装着を実現する。

◇WLANタイプ
映像伝送遅延が業界最少の90msec(ベストエフォート)を特長とする、送信機一体カメラ「CC-3500」と受信機ユニット「EE-2178」で構成する車載用ワイヤレスカメラシステム。カメラの交換も、システム切り替えが簡単にできるペアリングモードにより容易に行える。車輌装着時の伝送距離は約9メートルで、主に中型までのトラックや、フォークリフト、クレーン車、農機などへの装着に対応する。公衆無線LANと同様の通信方式であるため、将来的には、スマートフォン連携などの多様性への対応を計画している。

◇FHタイプ
Bluetooth®等で採用される秘匿性が高く、外来電波に強いFHを採用する送信機一体カメラと受信機一体モニターのパッケージシステム「EE-2179」。車輌装着時伝送距離約12メートルという長距離化を実現、大型トラックまでの装着が可能。また、FHタイプでの映像伝送遅延が180msec(ベストエフォート)という業界最小化を実現した。カメラ/モニターに通信モジュールを内蔵する事で、手軽にワイヤレスカメラを実現できるシステム。