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トラックカーナビ、中大型の高速道 最高速度引き上げに対応

2024年4月5日(金)

 株式会社ナビタイムジャパン(代表取締役社長:大西 啓介、本社:東京都港区)は、4月3日より、トラック専用カーナビアプリ「トラックカーナビ」等にて、4月1日より施行された大型自動車及び中型自動車の高速道路の最高速度引き上げに関する道路交通法施行令改定に対応した。
 
 車両総重量8トン以上のトラックの高速道路上での最高速度は80km/hが上限だったが、本施行令改定によって最高速度が90km/hに引き上げられることを受け、より正確な到着予想時刻を算出するために、本対応を行った。
 これまでは、登録している車両のサイズに合わせて、車両総重量8トン未満のトラックでは100km/hまで、8トン以上のトラックでは80km/hまでの最高速度でルートや到着予想時刻を算出していたが、本対応により、車両総重量8トン以上の車両を選択している場合に、高速道路の最高速度を90km/hで算出できるようになった※1。また「ビジネスナビタイム 動態管理ソリューション」や「NAVITIME API」等においても、同様に本改定に対応した。

 「トラックカーナビ」では、会社の規定等で最高速度の上限が独自に規定されている場合には、アプリ内の「設定」にて、ユーザー自身で最高速度を90km/h以下に設定することもできる。

 同社では、正確な到着予想時刻を算出することは、適正な労働時間の確保や安全運転に繋がるため、特にプロドライバー向けのカーナビにおいては重要なことと考え、プローブデータ(ユーザーの走行実績データ)を分析して渋滞予測精度を向上させるなど、様々な技術開発や機能提供を続けてきた。2023年10月に実施した「トラックカーナビ」のユーザーアンケートでは、「トラックカーナビ」の到着予想時刻が正確との回答は64.9%で、到着予想時刻が正確で待機時間も減少したとの回答も28.6%となり、正確な到着予想時刻を算出することで、待機時間の削減に貢献できることがわかった。

 また、「トラックカーナビ」の走行ログを基に、高速道路の最高速度を90km/hでルート算出した場合に、80km/hの場合と比べて、目的地までの所要時間がどのくらい変化するかをシミュレーションしたところ、総距離が250km以上のルートの場合、平日であれば所要時間が3%程度短縮される、という結果も得られた※2。

※1 トレーラーは本改定の対象外のため、車長が12m以上の場合は最高速度の上限を80km/hのままで算出。
※2 特定中型貨物自動車 ・大型貨物自動車・大型特殊自動車の平日1か月分の走行ログから250km以上のルートを抽出し、上限速度を90km/hに変更した場合の所要時間の変化を調査。