2010年1月に受注開始された、新明和工業株式会社の走行充電型 電動塵芥車が、5月25日~28日東京ビッグサイトで開催された「2010NEW環境展」で一般公開された。
社内公募で決定した名称「E3」シリーズ(Eの3乗と書き、読みはイーキューブ)の、圧縮式電動塵芥車「G-PX E3」(タウンパック)および回転板式電動塵芥車「GR-X E3」(ルートパッカー)が登場した。

設計思想と一致する3つの"E"(「Ecology」、「Economy」、「Electricity」)の集合体をキューブとして、またキャブバックの"電池"から出される電力を受けて、後部ホッパ部内の回転板と押込み板が"働く"という流れを表現したデザイン(同展示会用の特別デザイン)は、非常に鮮やか、かつ斬新で、思わず足をとめる産廃業者様の姿も多く見られた。

百聞は一見にしかず。 圧縮式電動塵芥車「G-PX E3(イーキューブ)」および回転板式電動塵芥車「GR-X E3(イーキューブ)」をご紹介しよう。

※主要諸元はこちら

G-PX E3
全容が初披露された圧縮式電動塵芥車「G-PX E3」(排出版式)
(展示会用特別デザイン)
GR-X E3
回転板式電動塵芥車「GR-X E3」(ダンプ式)
(展示会用特別デザイン)

日本初。外部充電不要「電動塵芥車」ShinMaywaから新登場|地球を魅了する塵芥車へ

新明和工業株式会社は、走行時のエンジン作動により発電した電力を蓄電・利用して廃棄物の積込・排出を行うことである。「自家発電できる車があったらいいのに」と常々思っていた。初めての対面…その静かさと、充電スピードに驚かされた。これほどクルマに感動したのは、いつ以来だろう。

01 まずは動画で見てみよう。聞いてみよう。



動画でご紹介

YouTubeの限定公開で再生可能。
(約1分43秒)音声あり

02 電動塵芥車の静かさを体感。作業音を聞き比べてみよう。

注)
・音声出力に対応していない等、一部のパソコンではお聞きになれません。あらかじめご了承下さい。
・ご使用のパソコンが設定している音声出力ソフトが、別ブラウザで立ち上がるようになっています。(約10秒程度、時間を要します。)
・静かな場所など音を出しづらい環境にいる方は、イヤホン等のご利用をお勧めいたします。なお、パソコンの設定によっては、いきなり大きな音が出る場合がございます。イヤホンをご利用の際には、音量に特にご注意下さい。
・電動塵芥車の作業音は、上記動画の中でもご確認いただけます。

03 ついにここまで来た環境性能。そして作業性。

走行中、わずか3分でフル充電

-充電設備のインフラ整備が不要-

積込・排出装置の駆動に必要な電力は、走行中に車両エンジン発電ユニットで発電し、約3分間でキャパシタ(蓄電装置)にフル充電。もちろん作業に必要な電力を確保できる。

外部電源からの充電が不要なので、特別な充電設備を整備する必要はない
当然、充電のための電気代もかからない。充電の間、クルマを動かせないという状態とは無縁である。

塵芥車における自家発電の仕組みは、日本初である。

<作業時>CO2排出量100%カット&低騒音を実現

-クリーンで静かな作業環境を創る!-

エンジンを停止したままで積込・排出作業ができるため、作業中のCO2排出量はゼロ。さらにエンジン音がないため、夜間・早朝の住宅地でも安心して作業ができる。

低騒音化(60dB以下)を実現しているが、60dB(デシベル)といえば、普通の会話と同程度の音量である。

<車両稼働時>低騒音&CO2排出量削減を実現

作業中のアイドリングストップ、さらに走行中の発電は、主に減速時の回生エネルギーを利用。燃料消費量の抑制とCO2排出量を削減できる。

収集作業のしやすさは不変

-標準車と変わらない使いやすさ-

電気駆動に必要な機器を最適なレイアウトで配置。標準車と変わらない車両全高と投入口地上高を確保している。
少しの高さの違いが、作業をされる方にとって大きなストレスとならないよう、標準車と変わらない高さを守っている。

屋内での長時間連続作業に対応し、設備電源(AC200V)を使った積込・排出も可能である。

蓄電装置は長寿命、寒冷地でも安心

-耐久性に優れたキャパシタ(蓄電装置)を採用-

蓄電池として採用したキャパシタは、一般的なバッテリーと比較して長寿命。
経年劣化がなく、交換の必要はない。また、定温時の性能低下が極めて少ないので、寒冷地でも安心して使えるのが嬉しい。


これが新明和工業が開発した、日本初!外部充電不要「電動塵芥車」。
車体横の「SELF POWER GENERATION」は自家発電という意味である。

2010年1月15日発売開始。

名称は社内公募で決定した。
詳しくはニュースページでご紹介。 電動塵芥車構成図

04 Photograph

  • 塵芥車 画像
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05 主要諸元

  G-PXタウンパック G-RXルートパッカー
適用シャシ 2トン車級 3トン車級 2トン車級 3トン車級
架装型式 GT042-5433E GT053-5633E GT063-5633E GR042-1433E GR053-1633E
積載対象物 一般厨雑芥・ダンボール・粗大ごみ等 一般厨雑芥
積込方式 圧縮式 回転板式
排出方式 排出板式 ダンプ式
積載容量(ボデー部) 4.0立米 5.3立米 6.5立米 4.1立米 5.6立米
投入口容量(ホッパ部) 0.6立米 0.7立米 0.32立米 0.37立米
投入口寸法 1,430mm 1,680mm 1,435mm 1,680mm
高さ 850mm 850mm 800mm
汚水タンク容量(ホッパ部) 80L 95L 90L 105L
積込時間 10~11s 10~11s
排出時間 約17s 約12~13s
発電機 DC320V DC320V
蓄電池 電気2重層キャパシタ DC340V 電気2重層キャパシタ DC340V
モータ 永久磁石同期型 三相 AC200V 永久磁石同期型 三相 AC200V
インバータ ブラシレスモータ・ベクトル制御方式 ブラシレスモータ・ベクトル制御方式
積込性能 満充電時作動回数 最大約40サイクル(負荷変動により異なる) 最大約40サイクル(負荷変動により異なる)
充電時間 約3分(アイドリング回転+常時充電モード) 約3分(アイドリング回転+常時充電モード)

圧縮式塵芥車「G-PX」のカタログ・見積りのご請求はこちら

回転板式塵芥車「G-RX」のカタログ・見積りのご請求はこちら

新明和工業株式会社 会社紹介

社名
新明和工業株式会社
http://www.shinmaywa.co.jp/
本社
兵庫県宝塚市新明和町1-1
代表者
取締役社長 金木 忠
設立年月日
1949年11月5日
資本金
15,981,967,991円
従業員
連結:3,782名/単体:1,970名
取扱製品
飛行艇、航空機コンポーネントの改造・修理作業、環境・建設・物流関連各車両、ポンプ・関連製品、真空装置、自動機器、空港用設備、ビルごみ回収システム関連、ごみ中継・選別関連、ごみ再資源化・ 処理関連機器・システム
新明和工業株式会社