輸送の安全は最終的にドライバーの運転にかかっている。しかし、到着時間の縛り、荷役作業、道路渋滞等のストレスに加え、深夜早朝勤務という不規則な生活など、過酷な労働環境や心理状態にさらされているドライバーも数多くいることは事実だ。
慢性的な過労状態、疲労の蓄積が居眠り運転や飲酒運転につながる要因となっていることも否定できない。
睡眠や休息が人間にとって大切であることをここで改めて述べるまでもないと思う。 ドライバーが車内で負担なく休める環境を作り、ドライバーの健康状態に気を配ることが、事故防止や効率化につながるのではないだろうか。


トラック協会の助成対象にもなっている「アイドリングストップ支援機器」というジャンルがある。これは、電気毛布、蓄熱式マット、ヒーターやクーラーといった、主にキャビン内で使用する冷暖房機器である。
仮眠や休憩時にエアコンをかけたまま停車している車輌は多い。エンジンをかけっぱなしなのでその間も燃料を必要とするが、アイドリングストップ支援機器は、エンジンを止めた状態で暑さ寒さに対応できるので、冷暖房だけのための無駄な燃料費が削減できる。そのため一般的に、燃料削減=CO2排出量削減という「環境」という切り口で取り扱われている。当初は「環境にお金をかける」という表現がなかなか受け入れられなかったが、燃料削減=経費節減につながることが徐々に浸透してきている。
しかし「環境対策」よりも「安全対策」の方が一見分かりやすいことや、燃料費削減というメリットの部分が運転方法とも関係するため、本当に製品導入によるものなのか判断しづらく感じ、馴染みづらいという方もいる。
ここは視点を変えて、ドライバーをきちんと休ませることによる、「運転業務に入る前の安全対策」製品と考えてみてはいかがだろう。もともと燃料費削減を考えて作られた製品なので、安全面・環境面、ドライバーの定着率向上など、結果として色々なメリットを得られるかもしれない。
トラック協会助成対象の「アイドリングストップ支援機器」である(一部協会を除く)。電気毛布・扇風機・バッテリー監視装置の3つがある。

- 仮眠中などエンジンキーはアクセサリーの位置でよいので、一切の燃料がかからない。
- 他の環境機器類と比較すると、導入しやすい金額。トラック協会助成金も使用可能なので、 同じ予算で一度により多くの台数の導入が可能。
- 取り付け工事がないため、車を休ませる必要がない。

- アイドリングによる振動・騒音がない落ち着いた状態で、ドライバーを休ませることができる。
- 通電式なので、使いたい時にスイッチを入れればよい。運転中に温めておく必要がないので、 あらかじめスイッチを入れるなど、運転中に余計な気を取られることがない。




これこそがヨシオのアイデア・技術だろう。
このコントロール装置をシガーライター部に接続、当装置に毛布や扇風機を接続する。アイドリングをしない代償がバッテリー上がりをおこしてはどうしようもないため、それを確実に防ぐため、独自に開発された。
車載バッテリーを監視し、電圧低下を感知すると同時に、内臓バッテリーに切り替わる。バッテリー上がりのクレームは過去1万台以上の販売実績で1回もないという。なお、12VへのDC/DC付。
休憩時、携帯電話を充電する際にバッテリー上がりを心配してのアイドリングする例も目立つ。そのため、12Vの用品もエンジンを止めたまま使えるよう、DC/DCを付けた。
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- 会社名
- 株式会社ヨシオ http://www.yoshio.net/
- 代表者
- 代表取締役社長 小泉 俊夫
- 創 業
- 昭和23年6月
- 創 立
- 平成元年10月 (昭和50年設立 (有)ヨシオ製作所の継続)
- 資本金
- 1000万円
- 取扱製品
- 交通安全、防犯用品、アイドリングストップ用品等の開発販売 他
- 所在地
- 本 社 東京都足立区千住元町26-2
工 場 東京都足立区千住元町31-12
- 財団法人 全日本交通安全協会・推薦
- 全国反射材普及促進協議会・認定
- 財団法人 全国防犯協会連合会・推薦
- 財団法人 東京防犯協会連合会・推薦
- 財団法人 大阪府防犯協会連合会・登録
- 東京都中小企業優良商品・受賞
