日野プロフィア・日野レンジャー モデルチェンジして新発売

日野自動車株式会社は「日野プロフィア」、「日野レンジャー」をモデルチェンジして、「日野プロフィア」を5月22日に、「日野レンジャー」を4月5日に発売する。

内外装共にデザインを一新し、乗り心地を追求した新型シート、7インチの液晶を備えたメーター、操作しやすいステアリングスイッチなどドライバーに配慮したデザインとなった。

安全性能は、PCS(プレクラッシュセーフティシステム)が進化。停止車両や歩行者も検知して衝突回避を支援することが可能に。さらにエンジンをダウンサイジングして燃費向上と軽量化を実現。もちろん平成29年9月から適用される「平成28年排出ガス規制」にも適合している。

 

日野プロフィア・日野レンジャー 操作性・快適性を追求した内装

  • 日野プロフィア・日野レンジャー 乗り心地を向上させた3種類のシート
  • シートは用途に応じて高機能・標準・実用の3種類を選べる。新たに導入された高機能シートは、人間工学に基づいてシートの構造を見直し。 標準シートは、シート断面を見直し、擦れによる縫製破れも軽減させた。
    いずれもサポート性が向上し、疲れにくく安定した着座姿勢がしやすいつくりとなっている。

  • 日野プロフィア・日野レンジャー 見やすくなったメーター
  • メーターはユニバーサルデザインを取り入れ、速度計、エンジン回転計を大径化し、メーター内の文字を拡大。マルチインフォメーションを7インチの大型化にすることでより見やすいメーターになった。

  • 日野プロフィア・日野レンジャー 操作性に優れたステアリングスイッチ
  • マルチインフォメーション操作やクルーズ操作がステアリングを握ったまま可能に。視線を前方に向けたままの操作が可能で、安全性の向上にも寄与する。

  • 日野プロフィア・日野レンジャー 変速操作を手元で
  • Pro Shift(機械式自動変速機)搭載車はダイヤル式のギヤセレクターをインパネに設置。ダイヤルを回すだけで、N・D・Rのレンジ切替、D、Rの「SLOW」モードへの切替ができる。変速モードの切り替えやマニュアル変速操作が行えるシーケンシャルレバーはステアリングコラムに設置し、変速操作の負担軽減とキャブ内での移動性が向上。

日野プロフィア・日野レンジャー 優れた燃費性能

  • プロフィアの新9Lエンジン
  • ダウンサイジングした新9Lエンジンは2段過給ターボ、空冷インタークーラーを搭載し、排気量を抑えながらも高出力・高トルクを実現。Pro Shift搭載車は燃費基準+10%を達成。

  • レンジャーの新5Lエンジン
  • 同じくダウンサイジングした新5Lエンジンは190PSから2段過給ターボ搭載の260PSまでをラインアップ。低燃費・高トルク・低排出量を実現し、燃費基準も+5%を達成した。低馬力仕様(190PS/210PS)では尿素フリーも継続採用した。
  • 豊富なトランスミッションで省燃費運転をアシスト
  • トランスミッションは、プロフィアは12段のギヤを駆使して変速を自動で行うPro Shift、パワーと燃費を両立させる6MT・7MTをラインアップ。レンジャーはワイドレンジ化した6MT・7MTをはじめ、ALLISON 6ATなど多くのシーンで省燃費走行をサポートする。AT・AMTの車型設定は拡充(83車型→159車型)。
  • 惰性走行も活用「E-COAST」
  • E-COASTは、「ECO」モードの状態でアクセルを離すと、自動的に惰性走行状態を検出しクラッチを切る。これにより惰性走行距離を伸ばし、燃費向上をサポートする。

  • その他省燃費運転をサポートする機能
  • その他の機能としては、燃費効率の悪いアクセルワークを制御する「日野エコラン」、省燃費運転ができているかをメーターに表示する「エコランプ」、車両データから省燃費運転の診断レポートを作成する「エコツリーレポート」など、省燃費運転を支援する機能が数多く搭載されている。

日野プロフィア・日野レンジャー 進化した安全性能

  • 進化したPCS
  • PCS(プレクラッシュセーフティシステム)は機能を向上。ミリ波レーダーと画像センサーにより、停止車両や歩行者も検知することが可能になった。

  • プロフィア 可変配光型LEDヘッドランプ
  • プロフィアには、国内大型トラックとしては初となる可変配光型LEDヘッドランプをオプションで設定(トランテックス製VQウイング車は標準装備)。LEDの点灯・消灯を制御し、先行車、対向車に光が当たる箇所だけを自動的に遮光し、常時ハイビームが可能になり、夜間の視認性が向上。

  • 車両ふらつき警報・車線逸脱警報
  • 時速60km/h以上で走行時、センサーがハンドル操作のふらつきを具合の増大を検知すると警報を発し、休息を促す。警報が続くとPCSの作動を早める。

    また、走行車線から車両がはみ出すと画像センサーがそれをとらえ、警報によって注意を喚起する。
  • 車間距離を自動で制御
  • スキャニングクルーズIIは先行車を検出し、適切な車間距離を自動的に維持。車間距離が急激に短くなると警告を発し、衝突の危険がある場合はPCSを作動させる。アクセル・ブレーキの操作が減るため、ドライバーの疲労の軽減に寄与する。

  • わき見や目蓋の状態を検知
  • ドライバーモニターは時速60km/h以上で走行時、ドライバーの顔の向きや目蓋の開閉状態等をモニターカメラで常時確認。ドライバーがわき見をしていたり、目蓋を閉じている状態が継続すると警報を発し、衝突の可能性がある場合はPCSを作動させる。

  • レンジャーの安全性能が大幅アップ
  • レンジャーには、プロフィアと同等の安全装備(PCS、車線逸脱警報、車両ふらつき警報、VSC)を全車標準装備し、安全性が大幅に向上した

レンジャーにも装着人まで感知する衝突軽減プレーキ

積載性能・架装性能の向上

  • エンジン軽量化・搭載位置の最適化で積載量・架装性アップ
  • 新9Lエンジン搭載車は軽量化に伴い、積載量が300kgアップ。さらに、エンジンの搭載位置を架装という視点から再検証し、トランスミッションの突出量を抑え、キャブバックの架装スペースを拡大したことによって、架装性が向上。

  • 構造改良で架装性向上
  • レンジャーのフレームは見直しを図り、架装性がさらに向上。レイアウトを最適化できるため、架装効率が高まり、納期短縮に貢献する。

  • 改良フレームで様々な架装に対応
  • プロフィアのリヤエアサスペンションは、リーディング・トレーリング方式を採用。後軸前側のスペースが広くなり、架装物や補機などを装着する自由度が拡大。重量も軽減し、軽量化にも貢献している。

日野プロフィア・日野レンジャー

日野プロフィア・日野レンジャー メンテナンス

  • 整備性が向上したフロントリッド
  • プロフィアのフロントリッドは、点検整備がやりやすい構造の、ドア見切りまですべて開く大型タイプ。フロントリッドを開けるだけでドアハーネスにも手が届くなど、多くの整備を行うことが可能。

    レンジャーのフロントリッドはレイアウトを見直した。開口部にウォッシャタンクを配置し、清掃をはじめ点検整備をやりやすいレイアウトとなった。

  • ICTサービス
  • 通信システムで車両情報を日野に送信。送信された車両情報を基に、整備が必要な時期や、燃費や安全向上などのアドバイスを提供する。

日野プロフィア・日野レンジャー 東京地区希望小売価格(代表車型)

車名・型式

仕様

エンジン

トランスミッション

車両総重量

クラス(トン)

価格(消費税抜き)

  • 日野プロフィア

    2RG-FW1AXHG

  • フルキャブ

    リヤエアサス

    トランテックス製

    ウイングバン完成車

    可変配光型

    LEDヘッドランプ装備

    トランスミッションリターダー標準装備

  • A09<AT-X>

    279kW(380PS)

  • Pro Shift12

    (プロシフト12)

  • 25トン

  • 24,051,600円

    (22,270,000円)

 

  • 日野レンジャー

    2KG-FD2ALBA

  • 広幅

    標準ルーフベッド付

    リーフサス

    トランテックス製

    ウイングバン完成車

  • A05C<A5-VI>

    155kW(210PS)

    DPR-II

    (尿素レス)

  • 6MT

  • 8トン

  • 11,427,480円

    (10,581,000円)