テクノホライゾングループの株式会社中日諏訪オプト電子（本社：愛知県名古屋市 代表取締役社長：前田 憲二）の社内カンパニーであるファインフィットデザインカンパニーは、従来より、業務車両に特化したドライブレコーダー「Tough More Eye S（タフモアイ エス）」を販売してきたが、高画質化、車のIoT化が進む昨今の変化・ニーズに応え、昼夜を問わず高精細な映像が撮影できる高画質で豊富な外部インターフェースを備えた業務用ドライブレコーダ「Tough More Eye X（タフモアイ エックス）」を発売し、急速に売り上げを伸ばしている。

　特にこれまでのドライブレコーダーと一線を画した点は、2019年3月より販売開始した閉眼状態や視線、顔の向きを検出するアイシン精機株式会社の「ドライバーモニターシステム」と連携したことだ。

　これにより、ドライバーモニターシステムが運転者の脇見、居眠りを検知すると、警報により運転者に注意喚起を行う。また、画像や警報情報をドライブレコーダー内に記録し、運転者の傾向分析や教育といった事業者向け用途にも使用できる。

　アイシン精機株式会社は、2006年に世界で初めて顔の向きを検知するドライバーモニターシステムを開発し、脇見や居眠り運転などに起因する交通事故をなくすべく、継続的に機能の追加や精度向上を行ってきた。今回の製品では、人工知能の搭載により、顔向きや視線、閉眼といった検知精度とマスクやサングラスなどにより顔の一部が隠れた状態での認識性能を飛躍的に高めた。

　一方、中日諏訪オプト電子は、デジタルカメラ、プロジェクターで培った撮像・投影光学技術に基づき、車載分野に向けても、ADAS（先進運転システム)の肝となる車載用DLPプロジェクター、センサーなど開発を提供している。また、社内カンパニーであるファインフィットデザインでは、ドライブレコーダーやデジタルタコグラフをはじめとした車載器製品を提供しており、通信機能を内蔵した車載器などカスタムによる製品も多数展開している。

　トラックが第1当事者とする死亡事故においては、全体の30％以上が「追突」であり、大半は居眠りによるものであることは容易に想像できる。居眠り防止に加え、ヒヤリハット時の運転状況まで確認できる当該製品は、この追突による死亡事故に歯止めをかける一手になるやもしれない。