日本ミシュランタイヤ株式会社(以下、ミシュラン)は2015年8月10日、日本国内専用のトラック、バス用のオールシーズンタイヤ「MICHELIN XZN + MIX ENERGY」を発売した。日本の輸送事業者が求める諸性能を高い次元で実現する、低燃費オールシーズンタイヤだ。特に、ロングライフ性能を従来品に比較して10%の最終寿命を延ばすことを実現している。

 

ミシュランでは、「レインドロップサイプ(自己再生する溝)」や「ダブルウェーブサイプ」などに加え、最適化された「ENERGYコンパウンド」を採用するなど、独自の技術を組み合わせることで転がり抵抗の15%低減のみならず、事業者が第一優先にすえる安全性能や経済性に大きく影響するロングライフ性能などの諸性能も高いレベルで実現している。なお、ミシュランの主要トラック・バス用タイヤ同様、リグルーブやリトレッドにも対応している。

 

同社が強調するロングライフ性能を実現するために、採用されている独自技術は、レインドロップサイプと呼ばれ、摩耗が進行してもタイヤのウェットグリップ性能を維持し、高い安全性を保つことを可能にする。各トレッドブロック中央部の溝底部に円筒形の通路が隠されており、摩耗末期になると隠れていた通路部分が開き、ブロックの中央に新しい溝として現れて、必要な性能を維持するというもの。

 

タイヤメーカーとして、100年以上の歴史を持つミシュランでは、いち早くタイヤのロングライフ事業に取り組んでおり、「ミシュランの3R」と呼ばれるものは、Reduce(ロングライフ)、Reuse(リグルーブ)、Recycle(リトレッド)を現わしている。

 


―ミシュランのリグルーブ―

 

ミシュランのリグルーブは、使用過程のタイヤ溝を再び深い溝を得ることにより、最大で25%のタイヤライフを延ばすことが可能であるという。同時に、再びウェット時のグリップを回復させることを可能としている。さらには、リトレッドを施すことで、新品タイヤのライフを1.0とすると、2.15倍のロングライフ化をもたらし、輸送事業者の経費削減策に大きく貢献する。

 

無論、このロングライフを支えるのは、ミシュランのネットワークとサービスの体制が、充分に整っているからに他ならない。国内の50社以上の関係会社とパートナーシッププログラムと呼ばれるトレーニングと講習を実施し、セールスとサービスの高い専門性を有する人材を育成する。また多様化する輸送事業者のニーズを把握し、最適なフリートソリューションを提案し、運行状況の分析、手厚いメンテナンスなどによって最適なリグルーブ、リトレッドの時期などをアドバイスする。

レスキューネットワークを1,000カ所以上のサービス網を整備し、24時間365日の体制で、ユーザーをサポートしているのもポイントだ。


日本ミシュランタイヤ株式会社 会社紹介

商号
日本ミシュランタイヤ株式会社
http://www.michelin.co.jp/
創立
1975年6月
資本金
1億円
本社
〒163-1073 東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワー13F