住友ゴム工業株式会社(ダンロップ)は2015年9月に、低燃費スタッドレスタイヤ、ECORUT SP088を新発売した。従来より販売している氷雪上性能を重視した「SP001」。耐摩耗性能重視の「SP081」に、このたびの「ECORUT SP088」を追加することで、さらに幅広い顧客ニーズに対応することを目指す。

 

新技術の導入により、耐摩耗性能重視のSP081に対して、転がり抵抗を29%削減することに成功している。ダンロップの社内テストでは、走行燃費で6~7%程度の燃費削減を確認できているという。

 

独自の新材料開発技術「4D NANO DESIGN」により開発した、ゴム分子との結合力を高めた新カーボンの採用により、分子同士の摩擦で発生する無駄な発熱を抑えることでエネルギーのロスを抑制し、同時に耐摩耗性も向上させている。ゴム分子同士の結合を支えるカーボンの構造を見直し、発熱を抑えることは、燃料の熱効率を向上させることであり、走行燃費にも良い効果を付与することができるのである。

さらに、シリカ含有量を増加することで結合力を強化し、低発熱性能に特化した内層サイドウォールと、耐外傷性能と低発熱性能を両立した外層サイドウォールの2層サイドウォール構造でさらに低発熱化を達成している。

 

― ダンロップのリトレッド

一方、今や運送事業では常識となっているリトレッド事業にも、ダンロップでは2か所の拠点工場にて展開している。ダンロップでは、基本として委託更生システムを推奨し、エコスマートプランとともに合わせて取り入れることで、安全、環境、経済性とを最大値で発揮することができる。

委託更生システムでは、ユーザーが新品購入時より、使用過程のサービスメンテナンスを管理することにより、適宜、リトレッドの最適な時期を示し、タイヤの生涯コストを最小限に抑制することが可能となる。

運送事業者の事業形態や走行環境を把握し、最適なタイヤの選定とメンテナンスサービスをトータルで提供することにより、安全運行と経費削減のサポートを行うものである。

 

― ダンロップのエコスマートプラン

ダンロップのエコスマートプランとは、タイヤ選定プログラム「ベストタイヤセレクト(導入効果があるか診断するオススメタイヤ診断から実際の運行状況を分析し調査するコスト効果診断によって最適プランを提案する)」とメンテナンスプログラム「セーフティアシスト(点検・管理・メンテナンスのサイクルをまわすことでタイヤ本体の性能を発揮・維持するサポートと24時間365日体制のネットワークサービス)」を組み合わせて、ユーザーの「気になる」「こうしたい」という要望に応えるタイヤ総合サポートである。



住友ゴム工業株式会社 会社紹介

商号
住友ゴム工業株式会社
http://tyre.dunlop.co.jp/
創立

1917年

資本金
426億5,800万円
本社

タイヤ国内リプレイス 営業本部所在地

〒135-6005 東京都江東区豊洲3丁目3番3号(豊洲センタービル)