決定!運行記録計(デジタコ類)の義務化拡大

デジタコ義務化拡大…その後のデジタコ事情を徹底リサーチ

「事業用自動車総合安全プラン2009」が策定されて10年が経とうとしている。デジタコの装着義務化への動きはひと段落し、平成29年6月、国土交通省により「事業用自動車総合安全プラン2020」が新たに策定された。
このプラン2020では、「2020年までにトラックによる死者数200人以下、人身事故件数12,500件以下」が目標として設定され、これを達成するためにICT技術などの開発・利用普及を促進し、より安全な輸送を実現していく計画を打ち出した。

国土交通省は今後のデジタコについて、ドライブレコーダーやアルコールチェッカーなどとの連携、IC免許証を利用した運転者単位での運行管理、遠隔地におけるリアルタイムでの運行管理・支援、ビッグデータを活用した事故防止運行モデルなど、より高度な運行管理を可能とする次世代デジタコの実用化・普及を目指していく方針だ。

このページでは、簡易デジタコから多機能デジタコまで、様々な最新デジタコを紹介しよう。

トラックNEXT編集部オススメ

株式会社トランストロン DTS-D1D
株式会社システック EarthDrive DTU-1
株式会社システック ロジこんぱすPlus
義務付け対象 運行記録計の装備義務図家の対象車輌

更なる交通事故削減のため、大型車と並び事故率の高い、車両総重量7~8トン(最大積載量4~5トン)の事業用貨物自動車に、運行記録計の装備を義務付けられた。

車輌総重量7トン以上(最大積載量4トン以上)
新車・使用過程車問わず適用
義務付け機器:アナログ式またはデジタル式の運行記録計
ステップアップ 次世代運行記録計の装備拡大に向けたロードマップ
ロードマップ

新たに策定された「事業用自動車総合安全プラン2020」において、重点施策と位置付けられた
運行管理の高度化のためのデジタル式運行記録計の普及拡大

平成21年に「事業用自動車総合安全プラン2009」が策定され、事故の削減に取り組み、死亡事故は減少傾向にあるが、平成28年で363人という状況で、「10年間で死亡事故を半減する(H30で250人)」という当初の目標は達成が厳しい状況である。自動車運送事業においては、深刻なドライバー不足やその働き方が問題となる一方で、自動運転・ICT技術など先進技術の開発は急速に発展している。
2020年東京オリンピック・パラリンピックを控える中、世界一安全な輸送サービスの実現のため、ソフトハード両面から総合的な安全対策を検討し、平成29年6月「事業用自動車総合安全プラン2020」が策定された。

この項目の中の、目標達成のため当面講ずべき施策において、従来の事故防止効果や経済的な効果のほか、平成29年7月から施行された荷主都合による荷待ち時間の記録義務付けを受け、運転者の負担軽減と規制効果を検証し、運行管理を高度化するため、デジタル式運行記録計の更なる普及を図ることとなった。

大きく分けて4つのタイプ

大きく分けると下記の4つのタイプにわけられる。とはいえ、各タイプの境目は明確なものはないので、あくまでも目安としてご覧いただきたい。
価格帯については、シンプルタイプは導入しやすい価格ではあるが、他のタイプにおいても、オプションや通信など様々な条件により異なるので、上位になればなるほど高くなるとは一概に言えない。
やりたい管理、価格などを総合的に見て、自社に合った「現場で継続して使いこなせる機種」を選んでいただきたい。

次世代高機能型タイプ

「詳細な情報を一元管理したい」方向け
高機能・多連動の最上位モデル

クラウド式&ドライブレコーダー一体型が主流。
アルコールチェッカーとの連動はもちろん、居眠り防止、荷室温度、車線逸脱やタイヤ空気圧など様々な監視/警告/管理機器と連動し、多岐にわたる画面や帳票が充実。詳細な管理を一元化したい方には最適。今後も連動機器が増えていく予定。

上位機種タイプ

「ある程度、充実した機能や連動が欲しい」
きちんと使いこなしたい方向けの上位モデル

クラウドやSDカードタイプ、選べるものが多い。ドライブレコーダーは一体型もあれば連動型もある。またアルコールチェッカーとの連動はもちろん、多岐にわたる機器と連動でき、帳票類も多いので、きちんと管理したい方には、使い勝手が良い。

標準機種タイプ

「シンプル+α」あまり複雑な機能はいらないが、
帳票など少しだけ機能が欲しい方向けの
標準的なモデル

法定3原則の取得に加え、ドライブレコーダーとの連動や日報など通常必要とされる帳票はおおよそ準備されている。
複雑な管理はしないが、3原則取得だけでは物足りない方に向いている。

  • 株式会社トランス・アイ株式会社
    トランス・アイ

シンプル機種タイプ

デジタコが初めての方にも
管理がラクなエントリーモデル

法定3原則の取得に特化したものや、簡単な運行管理までできるものがある。基本的にワンタッチ操作でボタンを押すだけというシンプルなものが多い。

どんな機器と連動している?

デジタコを中心に様々な機器と連動。
単なる運行管理に留まらずデータを活用した分析や効率化を実現

様々な機器との連動が可能

デジタコ(デジタル運行記録計)一覧

デジタコ(デジタル運行記録計)比較

メーカー 機器名 国交省
認定番号
定価
(本体)
定価
(ソフト)
GPS エンジン
回転数
通信機能 警報機能 荷室温度
情報
トランストロン クラウドデジタコDTS-G1Dシリーズ 自TDⅡ-94
319,000
2,980/月
クラウドデジタコDTS-D2Dシリーズ 自TDⅡ-90
248,500
2,690/月
DTS-D1A 自TDⅡ-53
229,000
1,980/月
DTS-F1A NEW 自TDⅡ-78
98,000
1,480/月
システック DTU-1 自TDⅡ-32
50,000
0
-
法定3要素(速度・時間・距離)情報取得
-
-
-
DTU-1+ロジこんぱす 自TDⅡ-32
OPEN
OPEN
クラリオン CF-6000A/CF-6000L 自TDⅡ-100
OPEN
OPEN
矢崎エナジーシステム YAZAC-eye3T 自TDⅡ-25
150,000
380,000
-
DTG7 自TDⅡ-57
170,000
450,000
DTG5 自TDⅡ-33
98,000
2,300/月
DTG4 自TDⅡ-9
120,000
325,000
DTG3 自TDⅡ-5
60,000
285,000
-
-
DTG2/DTG2L 自TDⅡ-11
96,000
285,000
DTG1 自TDⅡ-1
77,000
285,000
デンソーテン G500シリーズ 自TDⅡ-64
OPEN
OPEN
トランス・アイ クラウドデジタコ 自TDⅡ-67
OPEN
OPEN
-
らくらく日報デジタコ 自TDⅡ-81
85,300
OPEN
-
ワーテックス XDT-1 自TDⅡ-52
55,000
本体に込み
-
-
NPシステム開発 e-Tacho NET-780 申請中
  • 158,000
1,200~/月
e-Tacho NET-300 自TDⅡ-41
e-Tacho NET-380 自TDⅡ-48
  • 98,000
e-Tacho NET-500 自TDⅡ-45
e-Tacho NET-580 自TDⅡ-49
  • 98,000
堀場製作所 HIT-802G 自TDⅡ-13
135,000
600,000
-
HIT-802GA 自TDⅡ-13
195,000
600,000
HIT-1100 自TDⅡ-17
230,000
600,000
HIT-1100Y 自TDⅡ-17
230,000
600,000
ミヤマ MHS-03DT 自TDⅡ-12
95,000
3,300/月
-
光英システム KD-250 自TDⅡ-14
250,000
1,550,000
三菱ふそう・トラックバス エコフリートPRO 自TDⅡ-10
195,800
450,000
-
デンソー ドライビングパートナー 自TDⅡ-18
OPEN
0
ドライビングパートナー
ドラレコ一体型
自TDⅡ-18
OPEN
0
いすゞ自動車 みまもりくんコントローラー 自TDⅡ-6
87,330
導入 10,000
使用料 1,720/月
データ・テック セイフティレコーダービデオデジタコ エヌ 自TDⅡ-37
OPEN
390,000

〇は標準装備、△はオプションにて装備可能

価格はトラックNEXT編集部調べ

  • 運送事業者向けとして販売しているデジタルタコグラフを集めましたが、すべてを表記しているわけではありません。
  • 製品名をクリックすると、「カタログ請求」「見積り依頼」のページにリンクします。