前日までは雨。開催できるのか?と危ぶまれた東京都トラック協会港支部による「トラックの日フェスタ」。
当日の朝の天気は・・・・・・・・・・・まだうっすらと雲があったが、晴れ間もチラホラ。
ということで、2012年「トラックの日フェスタ」の開幕です。

トラックNEXT編集部が主管する「トラック輸送の安全と環境対策を考える会」も、場を盛り上げるべく、日ごろ運送事業者は
こんな製品を使って安全や環境保全に尽力しているのだぞと一般の方々にPR。アルコール検知器、ドライブレコーダー、
業務用カーナビ、タイヤチェーン、アイドリングストップヒーター&クーラーなど、12社が製品を展示した。

では、実際どのようなお祭り?であったか、詳細にご報告しよう。

まずは概要から。
開催日は2012年10月16日(日)、本来トラックの日は10月9日なのだが、ちょうど港区民祭りが開催されるということで1週遅らせての開催であった。

会場となったのは、都立竹芝ふ頭公園中央広場。竹芝客船ターミナルのまん前だ。
開催時間は11:00から15:45。主な展示・イベントは以下の通り。

トラック等の展示
  冷凍(冷蔵)車・NASVA搭載車両・安全パトロール車・2トンハイブリット車・4トンウィング車
安全・環境製品の展示
  ドライブレコーダー・アルコールチェッカー・バックカメラ・ヒーター、クーラー等
体験コーナー 
   NASVA搭載車での安全適性診断
イベント・フードコート・遊びコーナー
 『交通安全キャンペーン』(愛宕警察署交通課・麻布警察署交通課)
 『交通安全宣言トークショー』
 『じゃんけん勝つ抜き大会』 『サイコロゲーム』 『輪投げ』 『抽選会』
 バンド演奏
  港区内有名ホテル・飲食店等の販売  
  頑張ろう!!東日本応援物産展 (白河市・茨城県)

「今回のトラックの日イベントは特別な意味がある。」と語るのは、東京都トラック協会港支部の支部長 樋口恵一氏(川崎陸送株式会 社代表取締役社長)
「通常、トラックの日のイベントは業界のイメージアップを図るため、トラックの展示や交通安全キャンペーンなどを行いますが、今年はあの東日本大震災があり、せっかく緊急物資輸送で活躍したトラックも、東北道の無料を利用したUターンで悪しきイメージになってしまいました。

運送業だからと言って、物を運ぶだけが支援の形ではない。
風評被害を受けている地域の物産品を少しでも応援する。それもひとつの支援だと思います。トラックの日のイベントはそのいい機会。
結果的には、福島県産牛の丸焼きには長蛇の列。米や野菜は完売と大好評でした。」
あとは写真とともにイベントの全貌を紹介しよう。

東京都トラック協会 港支部のトラックの日フェスタは、樋口支部長の挨拶で幕を開けた。

同氏は「今回のトラックの日フェスタでは、風評被害に悩む福島県や茨城県から牛肉に野菜、海産物などを持ってきてもらいました。たくさんお金を使って食べることも支援。張り切って食べてください。」と語った。


また同イベントでは、被災地から港区に避難している方々も招待している。


トラック輸送の安全と環境対策を考える会からも12社が出展


日本トラックリファインパーツ協会
リファインエンジン&デフ

ベバストジーシーエスジャパン
アイドリングストップヒーター&クーラー

富士通テン
ドライブレコーダー

日本ユニシス
ドライブレコーダー リースプラン

SCCジャパン
ケーブルタイヤチェーン

アイ・シー・エル
各種LEDランプ

東海電子
アルコールチェッカー

メルモ
アルコールチェッカー

ヨシオ
ぬくぬくブランケット

太陽工業
アイドリングストップーラー

クラリオン
カーナビ&ドライブレコーダー

デルタツーリング
居眠り防止装置


頑張ろう!!東日本応援物産展 (白河市・茨城県)の様子


福島県産牛の丸焼き

福島県産牛の丸焼きの長蛇の列

受付などスタッフは港区の運送業者やその社員

がんばっぺ茨城!たくさんの野菜が販売された。

がんばっぺ茨城!からは魚介類も販売。

地元港区からもホテルなどが焼きソバなどを販売


岩手県トラック協会のイメージキャラクター「ハコブンジャー」も登場 (中身は東京都トラック協会青年部の面々)



楽しいイベントが目白押し

愛宕警察署交通課・麻布警察署交通課の交通安全キャンペーン ぴ〜ぽくんが大活躍。  ステージ(4トンウイング車)ではハコブンジャーとジャンケン大会

 

編集後記

過去にも、福島県トラック協会や沖縄県トラック協会が開催したトラックの日イベントに参加したことがある。

このイベントの運営スタッフは基本的には協会員。すなわち運送事業者なのである。
日ごろ「社長」と呼ばれていたり、ハンドルを握る乗務員も、この日ばかりは「いらっしゃいませ」と慣れない接客業にいそしむ。普段と違い、冷や汗に近い汗ををかき、少しでも業界全体の役に立とうと懸命な姿に心が打たれる。

普段はライバルでありながら、こうゆう時は一致団結する。それは、自社が保有するトラックでは運べない運送の依頼が来た時、他社を紹介する。その代わり紹介も受ける。そんな持ちつ持たれつも関係からきているのかもしれない。

10月9日・・・・・それはトラックの日。

このページをご覧いただいた方はぜひ覚えておいていただきたい。

そして来年の10月9日、どこでもいい。イベントの開催を聞きつけたら、ぜひ足を運んでいただきたい。メーカーの社員であろうと、トラックにまったく関係なくてもウェルカムな、とても心が温まるイベントだ。