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さらに広くなったキャビン

小型トラックの場合、長距離に使われることはあまりなく、もっぱら近距離、それも乗り降りが多い配送などに使われることがほとんどだ。
そのため、正直居住空間は決していいとは言えない。一例を挙げればこれまでのデュトロの場合、着座可能身長は188cmであった。今どき身長180cmを越える人はざらにいる。これでは天井が近くて圧迫感があり、疲労につながることは明白だ。
メーカーとしても、居住スペースをおろそかにしてきたわけではないが、どうしてもトラックという荷物を運ぶ車という観点から車を作ると、キャビンは後回しになってしまうのだろう。
しかし、今回デュトロはこの居住空間にも大きなメスを入れた。
前述の着座可能身長も、天井高を71.5mm拡大し203cmとなった。さらに、前にも32mm、シートのスライド量も60mm拡大。3人乗車の場合の真ん中に座る人を考慮して、足元スペースも大きくするよう変更された。
おそらく、徹底したリサーチを行い、使う人の立場に立った設計を施したのだろう。

さらに追記しておきたいのが、乗り降りする際のステップだ。小型トラックに乗り降りしたことがある人ならば、よく分かると思うが、このステップ意外と使わないのだ。理由は小さくて足が置きにくい点にある。乗るときは手すりにつかまり、エイッと飛び乗ってしまう。降りるときも飛び降りてしまう。実はこれが、足をくじくなどの事故につながることが多い。
新型デュトロでは今回、このステップも大きく拡大された。実際乗り降りしてみた時の実感だが、これなら使う人も多くなるだろうと思われた。そのほうが断然楽だからだ。

さらに広くなったキャビン さらに広くなったキャビン 足元

13の収納アイテムを使いこなせ

配送伝票にドリンク、地図にテッシュペーパー・・・、小型トラックのキャビンにはいろいろな物が収納される。そのほとんどが仕事に関わるものなのだが、使い勝手の良さ悪さに明確な違いが出ることが多い。
昔の小型トラックの場合、配送伝票はバインダーにはさみ、運転席側のサンバイザーの間に差し込んでいた。これではよく落ちるということで、昨今ではコンソールボックスになっている。しかし、今度は手を入れるスペースが狭くてなかなか取り出せなかったり、坂道で滑り落ちてくるといった問題があった。
新型デュトロでは、このコンソールボックスの下に指が入る程度の穴を空け、手前に送れるようになっただけでなく、滑り落ち防止用にストッパーが装着された。

それだけではない、助手席側のオープントレイにはコンビニ袋が引っ掛けられるようになっていたり、全13箇所ある収納アイテムにはそれぞれ創意と工夫が盛り込まれているのだ。

「そこまでするか」と言いたくなるほど至れり尽くせりの設計に脱帽だ。

13の収納アイテムを使いこなせ

省エネ運転はメーターの色で確認

ハイブリッド車には専用のメーターが設定された。通常、メーターパネルにはスピードメーター、タコメーターの他に、燃料計、水温計、距離計、シフトインジケーターなどのインフォメーションパネルがある。
これまで、エコ運転状態にあると、「ECO」などの文字が点灯されるものは多いが、このインフォメーションパネルそのものの色が変わるのは業界初だという。
このような仕様にした理由として日野自動車は、「インフォメーションパネル全体の色が変われば、前方を見ているドライバーでも気づきます。今エコ運転しているだという意識が働き、省エネ運転につかがるのです。」という。

省エネ運転はメーターの色で確認