東京倉庫協会主催の「トラック貨物積み降ろし受付予約システム説明会」が、２０１７年３月２３日(木)に倉庫会館（東京都江東区）にて開催され、協会の会員３６名が参加した。

説明会ではトラック予約受付システムを開発した株式会社エル・スリー・ソリューション（本社：東京都港区　社長：樋口恵一）が講演を行い、システム概要・導入効果・機能の説明のほか、実際にドライバー側や倉庫側がどのように操作するのかなどのデモンストレーションが行われた。

このシステムは倉庫側が導入し、ドライバーはスマートフォンやタブレット等の端末から倉庫での積み降ろし時間を事前に予約するもので、ドライバーは無料で利用できる。これによってドライバーも待機時間削減が期待できるほか、倉庫側も事前に入出庫の順番が把握できるため、計画的な人員配置や貨物の保管が可能となる。

なぜ倉庫だけがお金をかけて導入して、トラックは無料で使えるのか、という疑問について、樋口社長は「倉庫側にも生産性がアップするという大きなメリットがある。さらに、レストランや新幹線でも予約をする場合でもお客さんから別でお金を取ることはしない。そういう発想を持てば、ごく自然なことだ。」と説明した。
現在は川崎陸送株式会社（本社：東京都港区）で検証運用されている段階だが、既にトラックの待機時間減少や、倉庫における生産性増加など効果が出ており、今後一般向けに販売・利用が開始される予定。