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飲酒運転 取消処分者講習強化。日記義務化へ 警察庁

2010年4月12日(月)

警察庁調査研究委員会は、運転免許を再取得した際に、再び飲酒運転を繰り返さないよう、取消処分者講習を充実させることが重要であるとの結論に至ったと公表した。

警察庁が平成21 年に行った飲酒運転の再犯率調査によると、飲酒運転の再犯率は約8.2%となっており、速度超過(約7.1%)などと比較し、高い再犯傾向となっている。

現在の講習は、欠格期間満了後、適性検査や実車講習等を2日間連続で受けていたが、今後は、日記方式を取り入れることなどで、飲酒運転撲滅を目指す。

日記方式とは、飲酒量や各自立てた目標の達成状況等を記録。飲んだお酒の量や飲んだときの状況については、具体的なお酒の種類、飲酒量を必ず記載することとしている。飲酒しなくても記入しなければならず、未記入の部分は宿題となるため、免許の再取得のためには必ず記入が義務付けられる。

飲酒運転違反者の飲酒運転に対する意識の改善を図るとともに、アルコール依存状態を自覚させ、飲酒行動の改善を促すため、長期間に複数回の講習を継続的に実施する考えであり、長期間・複数回にわたって継続的に行う新しい取消処分者講習を試行実施して、その効果を測定すべきであるという提言にいたった。

今年度の調査研究においては、
・呼気検査
・アルコール使用障害に関するスクリーニングテスト(AUDIT)の実施
・飲酒行動の改善を内容としたワークブックを用いた指導の実施(ブリーフ・インターベンション)
・飲酒運転をテーマとしたディスカッションの実施
を主な内容とした教育を概ね6週間で4回にわたって行う新しい取消処分者講習を試行実施する。

◆ ブリーフ・インターベンションの内容◆
・ステップ1 普段の飲酒量におけるアルコール量  「自分の飲酒量を確かめよう」
・ステップ2 AUDIT の点数による判定  「自分の飲酒問題について考えよう」
・ステップ3 普段の飲酒量におけるアルコール分解時間  「アルコールの分解について知ろう」
・ステップ4 飲酒運転を行う理由と飲酒運転回避の方法  「飲酒運転について考えてみよう」
・ステップ5 多量飲酒を行う危険な状況と対処法  「危険な状況のリストアップ」
・ステップ6 危険な飲酒行動を行わないための目標設定  「飲酒と運転の具体的目標を立てよう」
・ステップ7 飲酒の状況に関する日記  「私の健康・生活日記」