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新明和工業と富士重工業 塵芥収集車事業を統合

2012年3月30日(金)

 新明和工業株式会社(代表取締役社長:大西良弘/以下、新明和工業)と富士重工業株式会社(代表取締役社長:吉永泰之/以下、富士重工業)は、富士重工業のエコテクノロジーカンパニーが展開する塵芥収集車事業を新明和工業に事業譲渡し、両社の塵芥収集車事業を統合することに本日、合意した。事業譲渡は公正取引委員会をはじめとする関係当局の承認を得た上で、2012年12月28日付で実施する予定。

 新明和工業と富士重工業は、2003年に新型塵芥収集車の開発および一部部品の調達を共同で行うことに合意し、以後、2005年にプレス式塵芥収集車「G-PX」、2007 年には回転板式塵芥収集車「G-RX」を共同開発するなど、これまでもパートナー関係のもとで同事業を進めてきた。

 一方、国内の塵芥収集車市場は、近年の環境意識の高まりから分別化が進みゴミの排出量が年々減少していることに加え、長期的には人口減少等の影響により、今後厳しさを増すことが予想される。こうした状況を踏まえ、新明和工業は、富士重工業から塵芥収集車に関する事業を譲り受けることで同事業を強化し、一方富士重工業は、自動車をはじめとした他事業への経営資源の集中を図る。

 新明和工業の塵芥収集車事業は1962年の「フルパッカー」製造に始まり、1970年代初めに開発した欧州仕様の圧縮式塵芥収集車「タウンパック」が現製品の源流となっている。時代とともに作業効率や安全性、近年は静音設計の採用やデザイン性を重んじた改良開発を続けてきた結果、直近の販売実績は富士重工業と並び国内トップクラスのシェアを誇る事業に成長した。

 富士重工業の塵芥収集車事業も、東京オリンピック開催を間近に控えた1962年に、各自治体の都市美化への取組を強化するのに呼応しLP101型を発売して以来50年に亘って、「フジマイティ」のブランド名でプレス式、回転板式共にユーザーのニーズに応えた幅広いラインナップを展開し、累計約65,000台を生産、国内外に販売してきた。

 事業譲渡後は、新明和工業の塵芥収集車ブランド「タウンパック・ルートパッカー」と富士重工業の同ブランド「フジマイティ」を統合した新たなブランドを立ち上げ、これまで培ってきた両社の強みを一体化することで、ユーザーに対し、生産・販売・アフターサービス各面においてより付加価値の高い製品・サービスを提供できる体制を構築していく考え。

【事業譲渡の内容】
事業譲渡の範囲 :富士重工業の塵芥収集車製品に関する事業、および関連子会社である大和商工株式会社、フジ特車株式会社の全株式

事業譲渡予定日 :2012年12月28日