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三菱ふそう、AdBlue供給体制を大幅拡大

2010年7月27日(火)

〜5リットル容器の通信販売も新規開始予定〜

 三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下:MFTBC)は、「環境性能」「経済性」の向上、さらに平成21年・22年排出ガス規制(ポスト新長期)に適合するため、新開発排気後処理装置「BlueTec®*1システム」(DPF+尿素SCR)を全面的に採用しているが、同システムの中で特にNOxの大幅な低減に寄与するAdBlue®*2(尿素水)の供給体制を大幅に拡充した。
 また、新規に携帯性に優れた5リットル容器を開発するとともに、通信販売を開始する。

*1 BlueTec(ブルーテック):ダイムラーの登録商標です。
*2 AdBlue(アドブルー):ドイツ自動車工業会の登録商標です。

 従来のAdBlue購入可能拠点数は約1,000ヶ所のトラックステーション(宇佐美・IKKO・鈴与・太陽鉱油・コーナン・吉田石油店・キタセキ・新出光他)および約500ヶ所の販売会社拠点(MFTBCおよびUDトラックス株式会社)の合計約1,500ヶ所だったが、今回、次の供給体制の拡大を図った。

1.サービスステーションでの取り扱い
 顧客の利便性向上を考え、UDトラックス株式会社と共同で一般のサービスステーション(SS)へのAdBlue供給体制拡大要請を行った結果、出光系列の主要なSSおよびコスモ石油系列の一部のSS、また鈴与商事株式会社の協力で、今後SS拠点数が増えて行く予定。これにより北海道から沖縄までAdBlueを購入できる環境が整う。
 さらに、全国石油商業組合連合会(全石連)の協力で、今後全国の上記以外のSSでもAdBlueを取り扱う体制が拡大する見通し。

2.三菱ふそう指定サービス工場での取り扱い
 SSでの供給体制を補完するために、以前より実施している全国約250ヶ所の三菱ふそう販売店に加えて、全国約400ヶ所の三菱ふそう指定サービス工場においてもAdBlueを取扱う。

3.5リットル容器の商品化
 タンク容量が小さいトラックでの利便性向上を図るため、5リットルのAdBlue供給容器を商品化し、全国の三菱ふそう販売店にて取り扱いを開始した。

4.通販会社による取り扱い
 株式会社大塚商会が運営するネット通販「ぱーそなるたのめーる」で8月より、上記5リットル容器の取り扱いを開始する。必要な分だけ購入することができ、全国どこにでもAdBlueを届けることが可能。

5. AdBlue情報サイトの新設
 同社のインターネットホームページ上にAdBlue情報サイトを新設し、供給体制に関する情報を常にアップデートして掲載する。

 MFTBCは、2007年に発売した大型トラック「スーパーグレート」に初めて、尿素SCRシステムを搭載。さらに今年に入ってからは「BlueTec®システム」と名称を変えて4月発売の新型大型トラック「スーパーグレート」を皮切りに、中型トラック「ファイター」、大型観光バス「エアロクィーン」「エアロエース」、大型路線バス「エアロスター」へと全面的に採用した。
 新開発排気後処理装置「BlueTec®システム」(DPF+尿素SCR)を採用することで、PM、NOxの大幅低減の実現と、燃費向上によるCO2削減の両立が図られ、その結果、高い環境性能と経済性、省燃費、さらには平成21年22年排出ガス規制(ポスト新長期規制)に適合したという。