東洋ゴム工業における、この冬のお勧めは2013年8月に発売を開始した冬性能重視スタッドレスM929Premiumである。

このタイヤは、従来モデルであるM919に対して、更なる氷雪制動性能と耐摩耗性の両立を図っており、アイス制動性能 9%向上、摩耗ライフ 15%向上を実現している。

2013年度にはGood Design賞を受賞しており、「商用車タイヤというと機能性一辺倒になりがちであるが、今回の受賞理由であるデザイン面と機能面の両立を評価された事は、非常に光栄である」という。

独自のトラック・バス用タイヤ基盤技術「e-balance(イーバランス)」でのシミュレーションにより「トレッドパターンの最適化」を図ったほか、ブレーキングや加速といった強い力が加わる条件下で、トレッドのブロック倒れ込み抑制の働きを高める新配合技術を採用した。その他にも新技術を惜しみなく織り込み、冬タイヤに要求される性能を向上している。

その一つが、専用の新形状のストーンイジェクター採用である。耐石噛み性の向上を図ると共に、ブロックの前後方向の動きを抑制する働きも持たせており、耐偏摩耗性を向上に寄与している。

さらにトレッドにはTOYO独自の“つぶデカ鬼クルミ”を配合した新コンパウンドを採用し、アイス路面などの冬道での走行性能を向上しつつ、偏摩耗性能、摩耗ライフを向上させている。

― トーヨータイヤのリトレッド

一方、現在では経費削減策として、輸送事業者には欠かせないリトレッド対応については、国内2社の関係会社で3工場の拠点を中心に展開している。それらハードに加え、ユーザーニーズによって用途、車両の走行、使用条件に合わせて最適なプランを提案している。

また東洋ゴム工業のリトレッド商品の特徴として、2次使用に関して信頼性、安全性を更に高める為、独自技術としてトレッドの2層構造を採用している。2層構造化により、2次使用製品の耐久性が大きく向上したという。

経済性と安全性の双方を高め、ユーザーの満足度を高めていくことが東洋ゴム工業のリトレッドタイヤに関するスタンスであるという。


東洋ゴム工業株式会社 会社紹介

商号
東洋ゴム工業株式会社
http://toyotires.jp/
創立
1945年(昭和20年)8月1日
資本金
30,484,627,991円
本社
〒550-8661  大阪市西区江戸堀1丁目17番18号